Chessのことを歌っている曲ってあるのかな、
そんな興味から、今回チェスの曲を調べてみました。
なんと、Official髭男dismが出していました。「Chess Board」という正にチェスそのものがテーマのタイトルです。しかもNHK全国学校音楽コンクールの中学校課題曲のために書き下ろされた曲だそうです。
いや~知らなかったな、皆さん知ってました?
Chess Board
この曲の雰囲気は春にぴったり。
今回はそんなヒゲダンの歌の感想をご紹介します。
You Tube Clip /Chess Board (歌い出し)
https://youtube.com/clip/UgkxgbFIFigP_GoonTfr6lBC3KNQGGQrAqaB?si=0mp4ngq8_LXhiNX3
この詩からは二つのニュアンスが感じられるところが面白いなと思いました。ひとつはゲームとしてのチェスの、整然としたルールや勝ち負けのはっきりした
モノクロームな世界です。
チェスの世界
「チェスボードみたいなこの世界..」
人生はチェスに似ている、と例えられることがあります。チェスは人生に似ている、ではない所が面白いと思います。この歌詞もそれと同じ主語になっていて、作詞をした藤原聡さんもその言葉を知っていたのでしょうか。
チェスの目的はキングを詰めることですが、人生にも目標をもって今を生きることで、チェスから学ぶことができます。
「不意にだれかとなりに来て 風が吹けば離れ離れ..」
チェスでは、駒は一度退場したらそれきり、二度と復活しません。
8×8マスの狭い空間で、それぞれの制約がある中では、つねに一触即発。あらゆる角度から駒が飛んできて、気をぬくと、あっという間に味方がいなくなってしまいます。
「ゲームは続いていく..」「一歩ずつ..」
それでも、目的を果たすために自陣を進めていく。一気にゴールする方法はありません。時には大胆に、基本は地味でも一歩ずつ着実に。
「クイーンみたいになれる日ばかりじゃない..」
チェスでは、“成り”があるのはポーンのみで、最弱の駒が 最強の駒へと変身することができます(クイーン以外の駒になることもできます)。
しかしその条件は厳しく、一ゲームに一度あるかないか、という程度。この点、将棋は王将以外のすべての駒が成ることができるので、将棋を普段されている人はこの点に戸惑われるようです。
“成り”を見越した戦略よりも、既存戦力、盤上の駒の連携がより重要です。
この他にも、この詩には、
何度も失敗をして、反省して、目標を達成するためにまた次の挑戦をしていく様や、そうした繰り返しが気付けば足跡となっている、というような、試合やそのための反復練習を頑張ったことのある人なら、共感できるような言葉が使われています。
「役に立たない思い出も 消したいような過去も いつかきっと色づくのでしょう」
この先に何があるのかわからない、今までの努力も意味ないんじゃないかって思ってしまうこと、だれにでもありますよね。だけと、そんなことないよって、きっと世界が鮮やかに感じられる時が来るって、勇気づけられるような一文があり、モノクロの世界から生長していける予感を感じさせてくれます。
生命の世界
そして、この詩はもう一つ、色鮮やかな生命あふれる世界をうたっています。
「..この世界で僕らは ルールもないままに生まれてきた」
Chess Board というタイトルですが、チェスのこととは対照的に、ルールのない世界に生きている、生命のことを歌っています。
チェスでは、それぞれのピースの役割が明確ですが、現実はそうじゃありません。だれが何の役かなんて、初めから決まっている人はいません。誰も自分がどうなるか、最初はわかりません。
「いつしか地に足がつき始めた..」
それが成長と共に、自立して役割を帯びていく。ただし、選ぶのは自分。ただの駒ではない、生命の優位性です。
「..このフィールドで 今度はどんな事が待ち受けているのだろう」
フィールドという言葉が、命が芽吹く大地とチェスボードと両方の意味にかかっているのが面白いです。
生命の世界では、知識や経験や 命そのものを次の世代に受け継ぐことができます。予期せぬこともあるでしょうが、不確かな未来でも、こんな風にワクワクして楽しんで進んでいきたいものです。
「美しい緑色 こちらには見えているよ」
頑張って進んだその跡には、何かしら成果が出ているものです。それは時に、自分自身では見えにくいかもしれないけど、周りから見ると
ちゃんと跡から芽が出ているってわかるものですよね。「見えているよ」っていうやさしい一言がいいですね。
「いつか 果てないこの盤上で また出会えるかな」
チェスは8×8のボード、ゲームの世界の限られたフィールドとは違って、現実は果てしなく“リアル”で、無限の可能性がある。そんな風に投げかけているメッセージに感じます。
あり得ないと思っていたことが覆ったり、絶交したと思っていても時間が経って仲直りすることもある、とかね。
全体を聞いた印象
チェスボードと現実世界との対比を歌にした、稀に見る歌詞だと思いました。
この曲のラストの盛り上がりも、無限の可能性があるこの世界にいることを喜ぼう、と呼び掛けているような、そんな印象を感じます。
You Tube Clip /Chess Board (サビ)
https://youtube.com/clip/Ugkx44MjCuCViYPWxWe-UXC-G4tgy2W2WgHR?si=PyzUm2QfwOvAeJUq
いかがでしたか。
他にもチェスの曲や詩にまた巡り合えることを楽しみに。それではまた。
コメント
コメントを投稿